なぜあなたの頭痛や疲れは治らないのか?
「最近、頭痛がひどい…」
「パソコン作業の後はいつも目が重い」
「マッサージに行ってもすぐに元通り」
こうした悩みを抱えている方は非常に多いです。実際に厚生労働省の調査でも、肩こりや腰痛に次いで頭痛や疲れ目を訴える人は常に上位に入っています。
では、なぜ多くの人が同じ悩みを抱え、なかなか改善しないのでしょうか?
その理由のひとつが、現代人に急増している スマホ首 です。
スマホ首とは?

スマホ首とは、スマートフォンやパソコン作業で 頭が前に突き出た状態 が習慣化し、首に大きな負担がかかっている状態を指します。
- 正しい姿勢では、耳・肩・腰が一直線に並んでいます。
- しかし、スマホを見るときは自然と頭が前に出て、首が下を向きます。
頭の重さは約5kgありますが、首が30度前に傾くだけでその負担は 約18kg に増加。60度傾けるとなんと 27kg にもなると言われています。
つまり、あなたがスマホを見ている時間、首はダンベルをずっと支えているようなものなのです。
スマホ首がもたらす悪影響
「ただ首が前に出ているだけでしょ?」と思うかもしれません。
しかし、スマホ首は単なる見た目の問題ではなく、全身の不調につながる大きな原因になります。
1. 頭痛・眼精疲労
首の筋肉が緊張すると血流が悪化し、頭や目に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、頭痛や目の疲れが慢性化。パソコン作業をしているとすぐに集中力が切れる人は、まさにこの影響を受けています。

2. 肩こり・首こり

常に重い頭を支えるために、肩や首の筋肉がガチガチに固まります。マッサージを受けてもすぐ戻ってしまうのは、この「根本的な負担」が解消されていないからです。
3. 自律神経の乱れ
首には自律神経をコントロールする神経が集中しています。スマホ首で圧迫されると、自律神経のバランスが崩れ、
めまい・吐き気
といった症状が現れることもあります。
疲れやすい
寝ても疲れが取れない

4. 仕事効率の低下

頭痛や目の疲れ、肩こりは単なる不快感ではありません。
・集中力の低下
・判断スピードの低下
・作業効率の悪化
に直結します。
つまり「スマホ首を放置=仕事の生産性を削っている」と言っても過言ではないのです。
スマホ首を改善する3つのポイント
「じゃあどうすればいいの?」という方のために、今日からできる改善法を紹介します。
① 画面の高さを調整する
スマホは目線の高さに持ってくる。
PCはスタンドを使って画面を高くする。
→ 下を向く時間を減らすことが最重要です。

② こまめにリセット

長時間同じ姿勢が一番の敵。
1時間ごとに立ち上がり、胸を大きく開いて深呼吸をしましょう。これだけで血流が大きく変わります。
③ 首・肩のストレッチ
・首を左右にゆっくり倒す
・肩を後ろに大きく回す
・胸を反らせるように伸ばす
など、短時間でできる習慣を取り入れましょう。

根本改善には「正しい姿勢作り」
セルフケアで一時的に楽になる人は多いですが、本当に大切なのは 「正しい姿勢を無意識に保てる身体作り」 です。
姿勢は筋肉のバランスで決まります。
- 使いすぎて硬くなっている筋肉をゆるめる
- サボっている筋肉を目覚めさせる
この2つが揃うことで、自然に首や肩の負担が減り、スマホ首が改善していきます。
私たちが行っているトレーニングやピラティスは、まさにこの「根本改善」を目的としています。
まとめ:スマホ首を放置するのは損
頭痛や目の疲れを薬やコーヒーでごまかすのは、その場しのぎにすぎません。
本当の原因である“スマホ首”を改善することが、
- 集中力UP
- 疲労軽減
- 仕事の効率向上
- 健康な毎日
につながります。
もし「自分はスマホ首かも」と思った方は、まずは姿勢を意識することから始めましょう。
そして、根本的に改善したい方は、専門家によるチェックやトレーニングを受けることをおすすめします。
あなたの体調は、あなたの仕事や人生のパフォーマンスそのものです。
スマホ首を放置せず、今日から改善に取り組んでみませんか?