〜呼吸・筋肉バランス・日常のクセを見直す本質的アプローチ〜
「姿勢を良くしたい」
「猫背を直したい」
「背筋をピンと伸ばして見た目を良くしたい」
こうした想いから、背中を反らせたり、胸を張ったり、お腹を引っ込めたり…毎日がんばっている方も多いと思います。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
無理に姿勢を良く見せようとすることが、実は姿勢を崩し、身体の不調を招いている可能性があるのです。
「良い姿勢」って本当に正しい?
世間一般で言われている「良い姿勢」は、どこか“かたち”にこだわりすぎていませんか?
たとえば、
- 胸を張って、背中を反らす
- お腹をへこませて、お尻に力を入れる
- 顎を引いて、頭のてっぺんを天井に引っ張るイメージ
こうした意識を持つこと自体は悪くありませんが、それをずっと維持しようとすること自体が身体にとっては不自然なことなのです。
一見きれいに見えても、その裏では

- 呼吸が浅くなる
- 肋骨が動かなくなる
- 首や腰に力みが出る
- 動作がぎこちなくなる
などの“副作用”が起きているケースが非常に多いのです。
姿勢を整えるには「見た目」ではなく「機能」を整えるべき
本来の良い姿勢とは、力まず、無理なく、自然体で立っていられる状態です。
それを実現するためには、身体の“中身”を整える必要があります。
1. 呼吸の質が姿勢を決める
姿勢が崩れる最大の原因のひとつが呼吸の乱れです。
現代人はデスクワークやスマホの使用により、横隔膜がうまく働かず、肋骨の動きが制限されています。すると呼吸が浅くなり、身体の緊張状態が続きます。
呼吸が浅いと、
→ 首や肩に力が入り→ 背中が固まり→ 骨盤の動きも悪く
と、姿勢全体に影響を及ぼします。
深く、ゆったりとした呼吸を取り戻すことが、姿勢改善の第一歩です。


2. 筋肉バランスを整える
姿勢は筋肉の「引っ張り合いのバランス」で成り立っています。
ある筋肉が硬くなって縮んでいると、反対側の筋肉は引き伸ばされて弱くなる、という関係性が生まれます。
例えば:
- 胸の筋肉が硬くなる → 肩が前に出る → 猫背になる
- お尻の筋肉が使えない → 骨盤が後ろに倒れる → 腰が丸くなる
こうした崩れたバランスのまま、無理に姿勢だけを整えようとすると、余計な筋肉に力が入り、結果的に不調が出やすくなります。
まずは硬くなっている筋肉を緩め、使えていない筋肉を目覚めさせる。これが本当の意味での姿勢改善です。
3. 日常生活が姿勢を作る
実は、良い姿勢を作るのは「エクササイズの時間」ではなく、「日常生活」です。
- どんな姿勢で座っているか
- 立ち方、歩き方に偏りはないか
- 寝る姿勢や枕の高さは合っているか
- スマホを見るときの頭の位置は?
これらの積み重ねが、あなたの今の姿勢を作っています。
逆に言えば、日常のクセを少しずつ見直すことで、自然と姿勢は整っていくのです。

セルフケア・習慣こそが姿勢を変える鍵
トレーニングやストレッチを受けることも大切ですが、最終的にカギを握るのは「自分で自分の身体に気づき、整えていく習慣」です。

- 深い呼吸を意識する時間を持つ
- デスクワークの合間に簡単な胸開きストレッチ
- 寝る前にお腹や背中の緊張を取るセルフケア
- 歩くときに“地面を押す感覚”を意識してみる
こうした“ちょっとした習慣”が積み重なることで、姿勢は根本から変わっていきます。
姿勢とは「結果」であり、「目的」ではない
ここまでお伝えしてきたように、姿勢というのは単に「形を良くすること」ではありません。
本来の目的は、身体が楽に動けて、呼吸がしやすく、疲れにくい状態を手に入れること。
その「結果」として、姿勢が整い、美しく見えるようになるのです。
逆に、形だけを真似て作った姿勢は、長続きしないどころか、痛みや不調の原因になってしまうこともあります。
まとめ
むやみに姿勢を良くしようとするよりも、
呼吸・筋肉バランス・日常の身体の使い方を整えることが、姿勢改善の本質です。
表面的な姿勢矯正ではなく、
中から整う身体づくりを始めてみませんか?
パーソナルジムAscend Performanceでは一人一人に合った方法で姿勢の改善や悩み・不調の改善に向けたアプローチを行っていきます。ぜひ無料体験へお越しください!!