肩こりや肩の痛み…本当の原因は肩ではないかもしれません。

肩まわりを揉んでも、ストレッチしても治らない方へ

「マッサージしても一時的にしか楽にならない」

「姿勢を意識して胸を張ると、逆に疲れる」

「肩甲骨を寄せるエクササイズをしているのに、肩こりは改善しない」

そんな方は、肩そのものではなく、肋骨や骨盤の位置に問題がある可能性があります。

本記事では、なぜ肩こり・肩の痛みが骨盤や肋骨のポジションと深く関係しているのか?

そして、どうすれば根本的に改善していけるのかを、身体の構造と動きの視点からわかりやすく解説していきます。

目次

なぜ肩こり・肩の痛みに肋骨と骨盤が関係するのか?

肩は胴体の上に乗っている

肩まわりの筋肉や関節は、胴体(体幹)という土台の上に乗っている構造です。

つまり、肋骨や骨盤が傾いていたり、ねじれていたりすると、その上にある肩関節や肩甲骨の動きにも影響を及ぼすのは当然のこと。

たとえば…

  • 骨盤が前に傾くと、背中が反り、肋骨が前に開き、肩がすくむ
  • 肋骨が持ち上がっていると、肩甲骨がうまく下がらず、僧帽筋が常に緊張する
  • 骨盤が左右どちらかに傾いていると、肩の高さや巻き方にも左右差が出てくる

つまり、「肩が凝っているように感じるけど、実は身体全体のバランスの崩れが原因になっている」ことが非常に多いのです。

人間の骨(上半身)

胸を張る姿勢が肩こりを悪化させる理由

過剰に上半身を反らせている様子

日本人に多い「良い姿勢=胸を張る」という思い込み。

これは、実は肩こりを慢性化させる罠です。

胸を張るとき、多くの方は…

  • 肋骨を前に突き出す(前方リブフレア)
  • 骨盤が前傾して腰を反る
  • 肩甲骨を無理やり寄せる

こういった「見た目だけを整える姿勢」は、本来の身体の連動を壊してしまい、結果として肩の筋肉に過剰なストレスをかけてしまいます。

「姿勢を正すほど肩がつらくなる…」という方は、こうした無理な姿勢修正に心当たりがあるはずです。

呼吸が浅いと肩は固まりやすい

呼吸をしている様子

肋骨は呼吸と密接な関係があります。

呼吸のたびに肋骨は膨らんだり、閉じたりする必要がありますが、肋骨が硬くなって動かなくなると、呼吸は浅くなり、首や肩の筋肉で呼吸を補おうとします。

これが、いわゆる「呼吸補助筋の過緊張」による肩こりです。

特に、以下のような状態があると要注意です。

  • 口呼吸
  • 仰向けで寝たときに肋骨が天井方向に飛び出している
  • 呼吸時に肩が上下してしまう
  • 常に背中が反っている

こうした状態は、肩まわりの筋肉が休む暇もなく働いてしまうので、凝って当然なのです。

骨盤の位置が整うと、肋骨も肩も動き出す

骨盤と肋骨は、いわば体幹の「土台」と「柱」

骨盤の傾きやねじれが整うことで、その上にある肋骨の位置や呼吸の深さも自然と整っていきます。

そして、肋骨のポジションが安定すると、肩甲骨の動きが改善し、肩にかかる負担が減るのです。

特に重要なのが、以下のような体幹のバランス:

  • 骨盤と肋骨が平行に近いこと
  • お腹がしっかりと圧を保てていること(腹圧)
  • 肩が自然と体の横に落ちていること(すくんでいない)

こういった状態を作ることが、肩こりの根本改善への第一歩です。

人間の骨盤

トレーニングやストレッチだけでは改善しない理由

ストレッチとトレーニング

YouTubeやSNSには、肩こり対策のエクササイズが山ほどあります。

しかし、それをいくら続けても「気持ちいい」で終わってしまうケースが多いです。

それはなぜか?

身体の土台が整っていないまま、表面的なストレッチや動きを繰り返しても根本的には変わらないからです。

「肩を回しても楽にならない」

「毎日ストレッチしているのに、朝にはまた重たい」

そんな方は、まずは骨盤と肋骨の位置を整えることから始めましょう。

まとめ|肩そのものより身体全体を見ることが大切

肩こりや肩の痛みは、肩だけに原因があるわけではありません。

その背景には、肋骨のポジション、呼吸の浅さ、骨盤の傾き、体幹のバランスの崩れが隠れていることがとても多いです。

表面的な対処ではなく、

「どうして肩がこるのか?」「なぜ右肩だけが痛むのか?」

といった、本質的な原因に目を向けることが、症状の再発を防ぎ、根本的な改善につながります。

もし今、長年の肩こりや痛みに悩んでいるのであれば、

まずは土台である骨盤や肋骨のポジションから見直してみてください。

全身の骨模型

慢性的な肩こりや肩の痛みででお悩みの方はぜひ体験へお越しください!!

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