「姿勢を良くしよう」と意識して、胸を張ったり、背筋を伸ばしたりしている方は多いのではないでしょうか。
もちろん、姿勢を整えることは大切です。しかし、姿勢が良ければ必ず疲れにくい身体になるわけではありません。
実は大切なのは、良い姿勢を作ることよりも、状況に合わせて姿勢をコントロールできることです。
「良い姿勢」を固定すると逆に疲れることもある

姿勢改善というと、「常に背筋を伸ばしておく」「胸を張っておく」というイメージを持っている方もいます。
しかし、人間の身体は本来、同じ姿勢をずっと維持するようにはできていません。
立っているとき、座っているとき、歩いているとき、運動しているときでは、必要な身体の使い方はそれぞれ違います。
常に胸を張ったり、力を入れて姿勢を固定してしまうと、首や肩、腰などの筋肉が緊張し続け、かえって疲れやすくなることがあります。
本当に必要なのは「姿勢を変えられる身体」
大切なのは、良い姿勢をずっと維持することではありません。
必要なときに姿勢を整え、動くときにはスムーズに動き、力を抜くときにはしっかり脱力できることです。
例えば、
・座っているときはリラックスできる
・立ち上がるときには股関節や脚を使える
・歩くときには背骨や骨盤が自然に動く
・運動するときには必要な部分に力を入れられる
このように、状況に合わせて身体をコントロールできることが、疲れにくい身体につながります。

姿勢改善には「動き」まで考えることが大切

姿勢が崩れている人に対して、ただ「姿勢を良くしてください」と伝えても、根本的な解決にならないことがあります。
なぜなら、姿勢を支える筋肉がうまく働いていなかったり、関節が動きにくかったりする可能性があるからです。
その場合は、身体をほぐして動きやすくした上で、ピラティスなどで正しい動きを練習し、さらに筋力トレーニングでその動きを支えられる身体を作っていくことが重要です。
「整える」だけではなく、「動かす」「支える」まで行うことで、日常生活でも自然に良い姿勢を作れるようになります。
疲れにくい身体は「頑張らない身体」
本当に良い姿勢とは、力を入れて頑張って作る姿勢ではありません。必要な筋肉が必要なタイミングで働き、それ以外の筋肉は余計な力を抜ける状態です。
例えば、
立っているだけなのに肩や首に力が入っている場合、身体を支えるために本来必要のない筋肉まで頑張っている可能性があります。
逆に、足元や股関節、体幹などを適切に使えるようになると、上半身に余計な力を入れなくても身体を支えやすくなります。
だからこそ、姿勢改善の目的は「綺麗に見える姿勢を作ること」だけではありません。
無駄な力を使わず、楽に動ける身体を作ること。これが本当の意味での姿勢改善です。

◆まとめ

姿勢が良いからといって、必ずしも疲れにくいとは限りません。大切なのは、良い姿勢を無理に固定することではなく、身体を状況に合わせてコントロールできることです。
そのためには、
・身体の硬い部分をほぐす
・ピラティスなどで正しい動きを身につける
・筋力トレーニングで身体を支える力をつける
というように、身体を「整える・動かす・鍛える」ことが重要です。
姿勢改善とは、背筋を伸ばして頑張ることではありません。
必要なときに必要なだけ力を使い、必要のないときには力を抜ける身体を作ること。
それが、見た目だけではなく、日常生活でも疲れにくく、長く動ける身体につながっていきます。